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季節のこよみ便り 2017年3月号其の2
神宮館季節のこよみ便り
創業から100余年にわたり「神宮館高島暦」をはじめとする「こよみ」シリーズを出版する、株式会社神宮館(本社:東京都台東区東上野 代表取締役社長 木村 通子)から、日本の豊かな四季を楽しむ情報を「こよみ」に因んでご紹介します。
60 段の石段に飾られる雛人形は圧巻!かつうらビッグひな祭りの代名詞
「遠見岬神社」を大解剖
「かつうらビッグひな祭り」とは

千葉県勝浦市が2月24日(金)から3月5日(日)まで開催する催事で、今回で17回目となります。勝浦市芸術文化交流センター”Küste”や遠見岬(とみさき)神社など、市内各所に約30,000体のひな人形が飾られ、街はひな祭り一色となります。特に、遠見岬神社にある60段の石段に1,800体もの雛人形が飾られる風景は、「かつうらビッグひな祭り」の代名詞となっています。毎年20万人以上の観光客が勝浦市にやってくるイベントとして全国的に知名度が高いお祭りです。
平成13年(2001年)から開催するこのお祭りは、「全国勝浦ネットワーク」のご縁で、徳島県勝浦町から約7,000体のひな人形を里子として譲り受けたことから始まります。7,000体のひな人形を譲り受けた際、遠見岬神社の氏子から、60段の石段にひな人形を飾る提案がありました。当初、神社の参道を塞いでしまうことに反対意見もありましたが、勝浦市の町おこしのためならばと、神社も協力することとなり、市民が協力し合い、開催期間中毎日石段にひな人形を飾っています。
今年から遠見岬神社の石段には灯籠が設置されました。夕暮れ時から午後7時までライトアップされており、ひな人形と灯籠がおりなす幻想的なコントラストを楽しむことができます。
遠見岬神社は隠れたパワースポットだった!
遠見岬神社は、関東を開拓したといわれる「天冨命」(あめのとみのみこと)を主祭神としてお祀りする神社です。度重なる津波や火災により古文書の多くが失われ定かではありませんが、その歴史は古く、遠見岬神社に残っている最も古い記録に承和2年(835年)の正殿修理の記述があります。
今回、遠見岬神社の宮司のご子息である小林悠紀氏(遠見岬神社 禰宜)にお話しをお伺いしたところ、様々なご利益を頂ける神社でもありました。

<参道入り口にある60段の石段は厄除けや厄払いのご利益が!?>
参道入り口にある60 段の石段は、「冨咲の石段」と呼ばれ、弘化2年(1845年)に造られ、平成28年(2016年)に修繕されました。60段ある石段は、暦が一巡りする還暦の祝い(60歳)と同じ意味を持ち、新たに生まれ変わるという意味もあることから、この石段を上ることで厄除け・厄払いのご利益があるといわれています。
また、平成28年(2016年)の修繕の際、階段に使用されている石が「本小松石」という石であることが判明したそうです。「本小松石」は歴史上の偉人や著名人の墓石に使用されたり、江戸城の石垣にも使用されるなど、非常に貴重で高価な石です。
貴重な本小松石の石段を上り、素晴らしい景色と歴史を感じ、ご利益を頂いてみてはいかがでしょうか。
<お水取りの名所>
九星気学をもとにした、自分にとっての良い方位、日、時間に、その地の名水や湧水を頂くことを「お水取り」といいます。
遠見岬神社参道入り口には井戸から直接汲み上げたお水を頂ける、お水取り専用の蛇口が用意されており、多い日には500人以上の行列ができる名所となっています。

<有名人もお忍びでやってくる隠れた名所!?>
遠見岬神社には、芸能人や著名人、企業の経営者の方々が、多数お忍びで参拝しています。勝浦の地名の由来は、遠見岬神社を創建した勝占忌部(かつらいんべ)氏の「勝占」からきており、「勝を占(し)める=勝負事、金運、芸術面に明るい地域」という説があります。勝浦の総鎮守である遠見岬神社に参拝する風習は、このような伝承から行われていると考えられています。

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